2018年の下期に観劇した作品についての個人的な記録を兼ねたまとめ記事その5、11月分です。11月分は個別レポを書いていないのでそれぞれについて簡単に感想も書いています。
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大田芸術の殿堂とHJ Cultureの合同企画として制作されたミュージカル『パガニーニ』(파가니니, Paganini)。2019年の2月から開始されるソウル公演に先立って、開館15周年記念公演として2018年12月21日から12月25日の5日間の期間限定で公演が大田芸術の殿堂で行われました。気になるHJ Culture様の新作ミュージカルで推し俳優さんも出演。大田芸術の殿堂はソウルから2時間弱。ちょうど日本の三連休に公演期間が重なったのも遠征を後押しし、初めてKTXに乗り、初めて当日券に挑戦していち早くミュージカル『パガニーニ』を観てきました。私が観劇したのは12月23日のマチネとソワレ。両公演ともにキャストは以下のみなさまでした。
パガニーニ:KoN(イ・イルグン)さん
ルチオ・アモス :キム・ギョンスさん
コルレン・ボネール:ソ・スンウォンさん
アキレ:パク・ギュウォンさん
シャルロット・ド・ベルニエ:ハ・ヒョンジさん
上記の役名付きのプリンシパルキャスト以外にアンサンブルキャストの俳優さんが男女合わせて10名。
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2018年の5月に日本でもダイジェスト公演が行われ、評判になったHJ Cultureの新作ミュージカル『1446』。 渡韓したことある方にはウォン札の顔としてもおなじみの世宗大王。 その世宗大王の即位600年を記念して、2018年の10月頭から12月頭の期間にかけてソウルの国立博物館併設の劇場ヨン(竜)で本公演が行われました。 出演キャストのリストの中には、「HJ Cultureの社員」と冗談で言われるくらいHJ Culture様のミュージカル御用達な私の推し俳優様の名前も。 というわけで、短い公演期間の中で4回観ることができたのでその感想を書きたいと思います。 私の観劇日程とキャストのみなさまは下記の通りでした。
刻一刻冬が近づいてきている今日この頃、寒がりの私はコートが手放せなくなってきていますがみなさまはいかがお過ごしでしょうか? 私はクリスマスムードが高まるにつれて、ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(The Story of My Life, 以下一部SOMLと略記)を 観たい欲求をどんどん拗らせています。先日ソウルで今季のSOMLが開幕を迎えたのものの、私が観れるのは来月の後半になりそうなので観たい気持ちは募るばかり。
ちなみに韓国では「ヒーリングミュージカル」と銘打ってPRされているSOMLですが、私は「ヒーリングミュージカル」であると同時にかなりの「抉られミュージカル」だと思っています。自分の中の弱い部分にザクザク突き刺さってきて痛いのなんの。泣けるポイントは感動だけではなく、登場人物が抱えている弱さに直面する痛みや不甲斐なく思う気持ちと苛立ち、寄る辺のなさのような気持ちに感情移入しての部分も多いです。主人公と一緒にその痛みを乗り越えるからこそカタルシスが得られるのも事実。前回『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』を紹介する記事を書きましたが、あまり物語のエピソードには言及しなかった私。韓ミュ観劇仲間のお友達に「SOMLの泣きポイントってどこ?」と聞かれたのをきっかけに、SOMLの物語がなぜ私の涙を誘うかについて考えてみたので少し書いてみたいと思います。
(記事の性質上、ネタバレしかないのでご注意ください)
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ミュージカル『ファン・ホーム』の日本初演を観てからというものの、「日本でもっと小劇場ミュージカルが観たい!」と常々思っていた気持ちがより一層大きくなりました。観たいものを観るためには地球の裏側に行くのもやぶさかではない私ですが、スーッと言葉が沁みてくる母国語公演もやっぱりいいなぁと最近しみじみ思うことが多く。ぜひ日本で演って欲しいなぁという気持ちもモリモリ込めて、私が好きな日本未上演のミュージカル作品を紹介してみたいと思います。韓国にミュージカルを観に行き始めてからは、好きな小劇場作品がどんどん増え続けているのですが、今回は『ファン・ホーム』が響いた方には気に入って貰えるんじゃないかなぁと思う作品、ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(The Story of My Life, 以下一部SOMLと略記) をご紹介したいと思います。
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期待以上だった韓国ミュージカル『スモーク』(SMOKE, 스모크)の日本語翻訳公演。観劇直後のふわふわとした高揚感に頭がぼーっとしているまま、その日のうちに初回観劇と全く同じキャストでのリピーターチケットを購入したものの、「やっぱりもう片方のキャストの方でも観たいよなぁ」と思いが脳裏を離れず、『スモーク』日本初演の千秋楽前日に再び浅草九劇を訪れて、鏡と煙のイサン(李箱)の詩の世界を堪能してきました。私が観劇した10月27日ソワレのキャストのみなさまは下記の通り。
超(チョ):木暮真一郎さん
海(ヘ):大山真志さん
紅(ホン):高垣彩陽さん
ピアニスト:河谷萌奈美さん
初回の観劇レポはこちら。作品の概要やあらすじ、ミュージカルの物語の元になった詩人イサンとその作品についてもご紹介していますので、興味がある方はご参照ください。
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