ここは法廷であり広場であり劇場です。
이곳은 법정이자 광장이자 극장입니다.
劇中の台詞を引用した「女」役の女優さんの凜とした声のアナウンスを合図に開始される演劇『報道指針』(보도지침, Report Guideline)は1980年代に韓国で起きたとある事件を元にした法廷ドラマです。その題材からして難解なことが予想されていながらも、キャスティングされた実力派の俳優陣、報道の在り方と言論統制という今の日本に置き換えてみても色々と考えさせられる面白いテーマに惹かれて観劇したこの作品。言葉の壁にぶつかりながらも俳優さんたちの熱量の高い演技に胸が熱くなり、わけがわからないままに涙を流した初観劇。2回、3回と観劇回数を重ねていくうちに理解できる部分が増えていき、あれよあれよと言ううちに俳優さんたちの演技だけではなく、演劇と言葉の力を信じる心が伝わってくる脚本にどんどんと魅了されていきました。叶うならば日本でも観られたならと願わずにいれない舞台です。
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