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劇場に行くためにどこでもドアが欲しいミュージカルオタクの観劇記録と観るためのあれこれ

【観劇記録】2018年下期観劇まとめ(7月)

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 2018年の下期に観劇した作品についての個人的な記録を兼ねたまとめ記事その1、7月分です。個別のレポを書いた作品はそちらへのリンク、個別レポを書いていないものは簡単に感想も書いています。


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July - 7月

  • 07/01 [M] 라흐마니노프 (ラフマニノフ)
    theatre-goer.hatenablog.com

  • 07/06 [P] フリー・コミティッド
     『十二夜』の道化役で観て以来、気になる俳優さんの一人になった成河さんが一人で38役を演じる一人劇に挑戦すると聞いて、俄然興味が湧いてチケットをポチ。金曜夜は19:30スタートというのも会社員にはとてもありがたかった!次々と入れ替わる人物を演じ分けるその技量は本当にお見事!パワハラでエキセントリックな感じのシェフを演じて、怒鳴り散らして顔が真っ赤になって血管が浮き出ている感じの次の瞬間にはドン引いてちょっと怯えている主人公サムを演じているのだから凄い。劇中、主人公の売れない役者のサムは本当に不憫でこれでもかというくらい周囲に振り回されまくるので、それが観ていて本当につらいんだけど、踏んだり蹴ったりの1日の末にサムが手にいれたある一種の諦観というか、悟りの境地みたいなものになんだかウルっときました。自分を一番大切にしてあげられるのは最終的に自分。そんなことを考えながら帰路についた観劇でした。

  • 07/07 [M] シークレット・ガーデン
     元々音楽がすごく好きだな、と思っていたこの作品。訳詞をビリーファミリーの高橋亜子さんが担当されると知り、チケットをポチ。実は初石丸幹二さんに花總まりさん。やっぱり『シークレット・ガーデン』の音楽は本当に美しい。その美しい音楽をいっぱい浴びれてうっとり。作中一番有名なのは「Lily’s Eyes」なんだと思いますが、物語としてはドラゴンと戦いにいくパパの歌が好き。永遠の少女の雰囲気そのままの花總さんのリリーとその妻との想い出に縋るロマンチストだけど気難しい石丸さんのアーチーも良かったけど、太陽のような昆夏美さんのマーサと、生命力の塊のようなメアリー役の池田葵さんが本当に素晴らしかった!コリン役の鈴木葵椎さんも歌が本当に上手くて、日本には、私が知らないだけですごい子たちがたくさんいるんだなぁとしみじみ思いました。

  • 07/08 [M] Evita (来日公演)
     私が社会人になってからミュージカル沼にはまるきっかけとなったラミン・カリムルー (Ramin Karimloo) さんがコンサートではなく、公演で来日するということで決めた観劇。『プリンス・オブ・ブロードウェイ』も観ましたが、あれはレビューショーの趣が強い作品でコンサートみたいなところがあったので、「今回は完全に役としてのラミンが観れる!」というとことで楽しみにしていた観劇。『エビータ』はリッキー・マーティンがチェ役を演っていたブロードウェイ公演で観て以来。その時とは演出も異なり、今回の来日公演完全オリジナル演出通りということだたけど、古臭さを全く感じないハロルド・プリンスの演出は凄い。ラミンのチェの存在感も素晴らしかったけど、エマ・キングストン (Emma Kingston) さんのエヴァの歌と演技の素晴らしさに撃ち抜かれました。エヴァは感情移入しづらい主人公のイメージがあったので、まさかこの作品で泣くことになるとは思わなんだ。

  • 07/13 [M] 스모크 (SMOKE)
     5月末に『スモーク』を初めて観劇した私。そのめちゃくちゃかっこいい音楽や不思議な世界観に惹かれながらもちょっとその難解さに戸惑った1回目の観劇。それとともに「多分私はソホくんのへが好きな気がする」とある一種の予感を抱いて、観たいと思ったユン・ソホさんのヘ。そして友達の感想を聞くうちに気になったキム・ジョングさんのチョ。二人のヘとチョは観たいけど、6月は『ラフマニノフ』があるから枠不足で…と友達とLINEをしながら悩んでいたところ、7月の三連休を四連休にすればソホくんもジョングさんも観れることが判明。しれっと有休をとって観た『スモーク』。ホンはキム・ソヒャンさん。千秋楽近くの俳優さんの演技の熱量に加えて、二回目の観劇で理解度が上がったせいか没入度が段違い!ソホくんのヘは思った通りとてもはまり役!話には聞いていたものの、ジョングさんのチョの役作りがジェボムさんとあまりに違っていて驚き。ソホくんとジョングさんは背格好が似ているので、お互いが鏡像のように動く動きがとても印象的で。さらにチョとヘとホンの三人の関係性や力関係が気になりはじめ、「あ、ヤバイこれ観れば観るほど理解が進んで深みにはまる沼案件だ」と千秋楽直前に気付くのです。2回目を観て本当によかった!翌日のギョンスさんチョ、ウニルくんヘ、ソヒャンさんホンの前楽も俄然楽しみに。くごーすろがーーー、まじまっちけーー♪

  • 07/14 [M] 스모크 (SMOKE)
    theatre-goer.hatenablog.com

  • 07/14 [M] 오늘 처음 만드는 뮤지컬 (今日初めて作るミュージカル)
    theatre-goer.hatenablog.com

  • 07/15 [M] 노트르담 드 파리 (Notre Dame de Paris)
     3回目のノダムはユジさんエスメラルダ、ジェリムさんグランゴワール、ボムソクさんフロロー、ジフさんクロパン、ジスさんフルールがお初で結局観ることが叶わなかったコ・ウンソンさんのフェビュスとK.Willさんのカジモド以外は全キャスト制覇。ユジさんは一番少女らしい天真爛漫さを感じるエスメラルダでユジさん相手だとヒョンリョルさんのカジモドも少しお兄ちゃんっぽくなる感じが印象的でした。ユジさんの脅威の脚の長さに目は釘付け!裸足なのに隣の人より…ゴニョゴニョ(以下自粛)ジェリムさんのグランゴワールは骨太で男らしい感じで、いままでにいなかった雰囲気のグランゴワール。ボムソクさんのフロローは自分にも他人にも厳しそうな厳格な神父様。ジスさんのフルールも怒りを静かに爆発させながら妖艶にフェビュスにエスメラルダを捨てるように迫る姿がよかった。キャストボード写真では少し少年らしい面影を感じるジフさんがすごく頼もしくて男前なクロパンですごくかっこ良かった!

  • 07/15 [M] 용의자 X의 헌신 (容疑者Xの献身)
     東野圭吾の同名の小説をミュージカルにした一幕モノのミュージカル。チョ・ソンユンさんの石神、シン・ソンロクさんの湯川、イム・ヘヨンさんの康子で観劇。直前に小説を読んでから観劇に挑んだのですが、この原作がすごく面白くて。主に脇役を中心にちょっと私が抱いていたイメージと違うところもありましたが、物語の流れはほぼ原作通り。石神の色んな意味で純粋な想いに衝撃を受けて、ダラダラと泣いた翌日に観劇した私。ミュージカルを観て感情移入して泣いているのか、小説を思い出して泣いているのかなんだかよくわからなくなりながらも号泣。ソンユンさんのよく響いて澄み渡るような歌声、すごく好きです。なんというか、とてもストイックそうな雰囲気も石神のイメージに合っていると思います。ソンロクさんの湯川は原作よりお茶目なイメージ。ヘヨンちゃんの康子の美人だけど幸薄そうな雰囲気もよかった。周囲の評判がとてもよかったもう一人の石神のチェ・ジェウンさんとソン・ウォングンさんの湯川でも観てみたかったな。

  • 07/22 [M] Evita (来日公演)
     来日公演が発表されたタイミングで張り切って二枚チケットをとっていたので『エビータ』おかわり。その前週のソウル遠征があまりにも充実していたので、観にいくまでは「この作品は1回でもよかったかな」とちょっとテンションが下がっている状態での観劇だったのですが、2回目もしっかりエマさんのエヴァの演技に心動かされて泣いている自分を発見。上り詰めても上り詰めてもそれでも満足せず、あんな風に「You must love me」と言えるエマさんのエヴァ。そんな彼女のことが自分が思っているより好きなんだと思いました。そして若かりし頃のアンドリュー・ロイド・ウェーバーティム・ライスは相当尖っているな、『エビータ』も大好きな『ジーザス・クライスト・スーパースター』に負けず劣らずロックだなぁと改めて唸ったり。まさに「ロック・オペラ」。

  • 07/28 [M] 노트르담 드 파리 (Notre Dame de Paris)
     ノダム4回目にしてマイ千秋楽。ヒョンリョルさんカジモド、ユジさんエスメラルダ、マイケル様グランゴワール、ミンチョルさんフロロー、チュンジュさんフェビュス、ソングォンさんクロパン、ジスさんフルールで観劇。ほぼほぼ私にとって一番好みのベストキャストでかつ4回の中で一番の良席で締められてよかった!みなさまの美声を思う存分堪能しました。多分、私が知っているミュージカルの中で一番の運動量のダンスを連日こなすアクロバット、アンサンブルキャストのみなさまにも拍手。フレンチ・ミュージカルに対する苦手意識が完全になくなったわけではないけど、素晴らしいキャストのみなさんのおかげで前よりこの作品が好きになれたことに感謝。

  • 07/28 [M] 프랑켄슈타인 (フランケンシュタイン)
     チョン・ドンソクさんビクター、カイさんアンリ、パク・ヘナさんエレン、アン・シハさんジュリアで観劇。いったい何人の人に「えっ、ぷらんけん観るんだ?」と言われたことやら(笑)数々の韓ミュオタのみなさまを底なし沼に引きずりこんでいる様子をちょっと遠巻きに眺めている感じの私ですが、フォロイーさんが大量に投下してくれる観劇レポを読んでカイさんが演じる怪物に興味をひかれたのが観劇のきっかけ。人間ではないことが強調されているように感じるカイさんの怪物、私はすごく好きでした!「フランケンシュタイン」の物語に初めて触れたのがB.カンバーバッチさん、J.C.ミラーさんのダブル主演のナショナル・シアター・ライブであることも影響しているのかも。フォロイーさん命名「186cmのプリキュア」の異名を持つドンジャックも楽しみにしていたのですが、やー、ヘナ様のエヴァに完全に持って行かれましたね。「ヘナ様ーー!!!素敵ーーー!!かっこいいーーー!!!ヘナ様ーー!!!」と心の中で力の限り叫びました。叫びますよね?不可抗力ですよね?(←)主に二幕に私の好きな場面が集中しているぷらんけん。久しぶりに観る湖の場面の美しさに息を飲んだり、行き場のない登場人物たちの悲しみに胸が痛んだり。そして錚々たる歌ウマ揃いのキャストのみなさまの歌声に聴き惚れたり。やはり韓国ミュージカル界の底知れないパワーを感じる作品です。

  • 07/29 [M] 인터뷰 (Interview)
    theatre-goer.hatenablog.com

  • 07/29 [M] 인터뷰 (Interview)
     上記リンク参照。

2018年累計:64回(47演目)


 6月に引き続きどう考えてもペースがおかしい。そして8月はまた大遠征するのでこのペースが継続...。