Falstaff and Prince Hal from Henry IV (Statue in Stratford-upon-Avon's New Place)
今年のGWの観劇旅行は、ロンドンから足を伸ばして劇聖シェイクスピア生誕の地、Stratford-Upon-AvonのRoyal Shakespeare Theatreで『ヘンリー四世』第一部と第二部 (Henry IV Part I & Part II) を観劇してきました。
きっかけは冬に映画館で観たRSCライブの『リチャード二世』(Richard II) 。「シェイクスピアって難解そう」となんとなく敬遠していた私ですが、観た後は「続編のヘンリー四世、ヘンリー五世も是非観てみたい!!」という状態になっていました。また、RSC (Royal Shakespeare Company) の本拠地のメイン劇場である、Royal Shakespeare Theatre の美しい静謐な雰囲気に惹かれて、「これは生であの雰囲気を味わなければ!」と思ったのも遠征を決めた理由になっています。
結論から言うと、遠征して本当に良かった!劇場もお芝居も期待通りとても素敵だし、Stratford-Upon-Avon は本当に美しいイングランドの田舎町で、是非また訪れてみたい場所の一つになりました。気候のいい春夏がやっぱりいいんだろうけど、冬のSUAもとても綺麗なのでは、と思います。
以下は旅行中の観劇感想ツイートです。
[2014.4.28 第一部]
#HenryIVPartI そして念願のRSTでのシェイクスピア劇の観劇。やや、SUAに足を伸ばして本当に良かった!まず最初に劇場が本当に素敵。この劇場の空気を感じるだけでも来た甲斐があった^ ^
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI 正直台詞の半分くらい聞き取れなかったのですが(やっぱりシェイクスピアは難しい!)、それでもすごく楽しめました。劇場を流れる空気とか、役者さんの息遣いとか。やっぱり役者さんの演技を身近に感じられる舞台のつくりが素晴らしい!
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI RSCライブでリチャード二世を観た人はわかると思うんですが、舞台がファッションショーのランウェイのようにせり出していて、席はその舞台をぐるりと取り囲む感じ。なので、まるで舞台で演じられてる場面の現場に居合わせたような感覚で観れる
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI 通路使いも多く、役者さんが舞台から通路へと駆け抜けていったり。戦闘シーンなんかではすごく効果的に通路が使われてて、迫力がありました。
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI 役者さんはみんな素晴らしかったんだけど、Hotspur役のTrevor Whiteさんの血気盛んでギラギラしてて、ちょっとイッちゃってる感じがすごかった。まさに瞬間湯沸かし器。いや、劇中で例えられてたのはヒーターだけど(笑)
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI 対して、Alex Hassellさんが演じる後の英雄王ヘンリー五世のPrince Halは一幕は陽気な道楽息子っぷり、二幕は根の真面目さがだんだん表に出てくる感じが良かった。二人のHenryの対決シーンはかなりの迫力!
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI 主演でHal王子の悪友、どうしようもない中年オヤジのFalstaff役のAnthony Sherさんは本当に見事なトンデモオヤジっぷりで(笑)脇を固める役者さんもみんなすごかった!
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
#HenryIVPartI 音楽が生演奏というのもいいなぁ。効果音も迫力があるし、音響もすごくいい!ミュージカルと違って、マイクなしの生の声の演技なのもいい。(自分の声が小ちゃくて全然通らないので、よく通る凛とした舞台役者さんの声は憧れなのです)
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月28日
[2014.4.29 第二部]
#HenryIVPartII 昨日はStallsの舞台下手側の通路の近くだったんだけど、今日は舞台正面下手側の通路の近く、前から三列目の良席ゲット!昨日はほとんど見れなかったシンプルだけど美しい舞台美術が堪能できてうれしい!
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII 今回、一番すごいと思ったのはタイトル・ロールのJasper BrittonさんのKing Henry IV. 病魔に侵され、弱りながらもイングランドとその王位を継ぐ息子の未来を憂う姿に心揺さぶられました
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII 弱っている演技の説得力がものすごくて、最後の命の灯火を燃やしながら、息子に愛の鞭の怒りをぶつけるシーンが圧巻でした。迫力に圧倒されて気づいたら落涙…
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII Prince HalのAlex Hassellさんは、どちらかと言うとPart Iの放蕩息子のハリーの演技の方が好きかなぁ。Part I で大活躍のHotspur役のTrevor Whiteさんは、Part IIでは出番の少ない役でちょっと残念。
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII Antony SherさんのFalstaffのどうしようもなさはPart Iに輪をかけて絶好調。本当にどうしようもないオヤジなのに愛嬌があって憎めない。シェイクスピア劇の登場人物の中でも人気があるのはわかる気がします
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII 若手では色んな役を演じ分けていたNicholas Gerard-Martinさんが良かった。結構特徴的な顔立ちなのですぐ顔で見分けがつくんだけど、雰囲気が結構ガラリと変わる。
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII 脇を固めるベテラン勢もすごく良かった!二人のお爺ちゃんJusticesとか。Justice Silence役のJim Hooperさんの呆けた老人の演技が凄すぎる(笑)目線が…あの間の取り方と雰囲気が…!
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
#HenryIVPartII やっぱり台詞の半分ぐらいは聞き取れず。それでもこれだけ楽しめるのだから、ちゃんと予習して台詞が追えるようになったらもっと楽しめるんだろうなぁ。唯一知っていたDead as a door nailは意外な人物の台詞でちょっと驚きました
— satoko (@_simpleandclean) 2014年4月29日
Trailer | Henry IV Parts I & II | Royal Shakespeare Company
[2018.2.10 追記]
改めて見てもこのRSCのトレーラー、超かっこいい...。ハル王子役のAlexさんは引き続き『ヘンリー5世』でもタイトル・ロールを演じられています。こっちは未見だけど、映像化されているからいつか時間見つけて観たい。
Henry IV Parts I & II Box set (Blu-ray, 2015) | Shop | Royal Shakespeare Company