2017年初観劇作品は伝説的ミュージシャンDavid Bowieの楽曲を使ったジュークボックスミュージカルの『LAZARUS』。ファンの方には怒られてしまうかもしれませんが、David Bowieの楽曲をロクに知らないのにも関わらず、ロンドン公演でもブロードウェイ初演キャストのMichael C. HallさんとSophia Anne Carusoちゃんで観れるらしいということで気になって観てきました。
この作品はBowieさん主演で映画化もされた小説『The Man Who Fell to Earth』(地球に落ちて来た男)のその後のお話という設定。 前提知識がないとつらいかなぁと思って、年末年始の観劇遠征を共にした友達に映画の内容を紹介しているブログを教えてもらい、そちらで軽く予習してから観に行きました。
その映画紹介ブログさんの記事*1がまたすごくいい味出していまして。 妙にツボに入って二人で笑い転げたことも良き思い出です。
俺をやすやすと理解されてたまるか!
焼きおにぎりみたいな船!
ネコ目でハゲの耳なし芳一!
超地球ダンディ!
・・・すみません、脱線しました。
先ほど紹介したブログ記事を読んでもらうとわかりやすいと思うのですが、ベースとなっている小説がトーマス・ニュートンを名乗る焼きおにぎり宇宙船(←違)で地球にやってきて、故郷の星に帰れなくなってしまった男が主人公な超展開なので、ミュージカルもなかなかに超展開でした。 予習しておいてよかった。
謎の欲求不満主婦、少女天使、凶悪殺人犯が出てきたり。
カタコト日本語の謎の芸者さんもどきが出てきたり。
(↑そこポイントと違う)
謎の黒い風船を一心不乱に割っていくお姉さん達が出てきたり。
(↑さらにそこポイントと違う)
正直ストーリー展開はわけわかめなのですが、情緒不安定で引きこもりな中年宇宙人ニュートンさんに扮するMichaelさんは妙にかわいく、少女天使なSophiaちゃんは演技も歌もうまくて可愛いいマジ天使で、大胆なプロジェクションマッピングを多用した演出も面白く、なかなかに楽しめました。 Amy Lennoxさん演じる欲求不満主婦のエリーも二面性を持つ凶悪犯罪者バレンタイン役のMichael Esperさんもよかった。
またBowieさんの楽曲が物語の場面場面に違和感なくマッチしているのですよね。故郷に帰れないニュートン氏の哀愁と切なくてかっこいいメロディがすごくよく合う。そんな感じでストーリーと楽曲の親和性は抜群なんですが、かなり台詞が多いのでミュージカルというよりは音楽劇というような印象でした。
物語の超展開に戸惑いつつも、不思議な魅力の宇宙中年ニュートン氏と不思議で可愛い少女天使の交流に癒される、そんな不思議面白い2017年初観劇でした。
*1:2018.2.11追記 残念ながら件のブログは無くなってしまったみたいです。すごく面白かったのに残念...