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劇場に行くためにどこでもドアが欲しいミュージカルオタクの観劇記録と観るためのあれこれ

【観劇レポ】ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(스토리 오브 마이 라이프, The Story of My Life) @ Baegam Art Hall, Seoul《2017.1.7ソワレ》

2017/1/7 ソワレの『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』キャスト

  2016-2017の年末年始のロンドンへの観劇旅行の翌週の週末はソウルへまたもや遠征。無茶な日程の旅行からの連チャンの渡韓だったので正直体力的には相当厳しかったのですが、どうしても観たい俳優さんの組み合わせで週末の日程がそこだけだったので、スケジュールを強行しました。そうまでしても観たかった作品は二人ミュージカルの『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(The Story of My Life, 스토리 오브 마이 라이프)

 2015年の大晦日に初めてソウルで観て、一気にこの作品の魅力に引き込んでくれたのがこの日に観たかったカン・ピルソクさん演じるトーマス(Thomas, 토마스)ホン・ウジンさん演じるアルヴィン(Alvin, 앨빈)のペアなのでした。

  韓国ではその人気ゆえに何回も再演されていて、日本人の韓ミュファンにも愛され続けているこの作品の魅力はすでに色んな方々語り尽くした感があるのですが、やっぱり一番は二人の役者さんが見せてくれる幼い頃からの親友同士であるトーマスとアルヴィンの関係性。

 トーマスとアルヴィンの組み合わせ毎にそれぞれ違った友情のカタチがあり、力関係があり、二人の歴史があって。

 例え同じトムとアルの組み合わせであっても、公演を重ねることに二人の俳優さんの絆とともに深まるペア独特の空気があって。

 幼い頃に二人が交わした約束に従い、トーマスがアルヴィンの「頌徳文」を書くことによってトーマスがアルヴィンとの関係に向き合い、二人の絆を取り戻していく物語にはカタルシスが働いて、観終わった後には「ああ、本当によかったなぁ」と涙せずにはいられないのです。そんな要素が組み合わさって、なんともリピーターほいほいな作品なのです。気に入った作品を激リピすることに定評のある(?)私は当然ほいほいされているわけです。

 ペアそれぞれの魅力がある中で、ピルソクさんとウジンさんのペアは私の中で2015-2016シーズンの公演からの最愛ペア。

 ソク様は成長した大人トムと子供トムの切り替えが本当に素晴らしく。朗々と歌い上げる歌声もとても素敵で、観るたびに本当にすごい役者さんだなぁと感嘆せずにいられない俳優さんです。いろんな役を器用に演じられる役者さんとのイメージがあるソク様ですが、中でも苦悩を抱える役柄の演技はピカイチだと思います。

 元々ミュージカルよりは演劇中心に舞台に立つことが多いウジンさんは、すごく自然な演技をされる俳優さんで。ウジンさんご本人の人柄が滲み出ているように感じるナチュラルさのウジンアルヴィンは本当にすごく優しくて、かわいくて。「こんな友達私も欲しい!」と思わずにいられないのです。ウジンアルを手乗りサイズにして持って帰りたい。

 単品でも魅力あふれるお二人なのですが、このペアならではの空気が本当に私は大好きで。お互いを思いやる温かくて優しい雰囲気が絶えず二人を包んでいる気がして、その癒し効果がハンパないのです。まさに忙しい毎日に追われている妙齢女子が求めてやまない癒し!

 うーん、またこのペアのソムが観たい!