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劇場に行くためにどこでもドアが欲しいミュージカルオタクの観劇記録と観るためのあれこれ

【観劇記録】2018年下期観劇まとめ(11月)

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 2018年の下期に観劇した作品についての個人的な記録を兼ねたまとめ記事その5、11月分です。11月分は個別レポを書いていないのでそれぞれについて簡単に感想も書いています。


[M] Musical


November - 11月

  • 11/3 [M] 深夜食堂
     日本の漫画を原作とした韓国ミュージカルを逆輸入して日本で上演されたミュージカル『深夜食堂』。原作を読んだことも映画を観たこともないのですが、いっぱい笑えてちょっと泣けて、最後にはほっこりした気分で劇場を後にできる素敵な作品でした。そして観劇後というか観劇中に猛烈にお腹が空きます。仕事帰りの時間に行ったらちょっとしたご飯テロだと思う。好きなエピソードは忠さんとお母さんのアサリの酒蒸しの話。お茶漬けシスターズにはいっぱい笑わせてもらったし、小寿々さんと龍さんの関係はなんだか微笑ましくてほんわかします。どの俳優さんも個性豊かで良かったけど、龍さん役の林さん、なんか気になる俳優さんです。

  • 11/17 [M] 빈센트 반 고흐 (ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ <マチソワ>
     キム・ギョンスさんとパク・ユドクさんがミュージカル『1446』の合間に『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』の地方公演に出演されるというので、ちょっとソウルから足を伸ばしてアンサンまで観に行ってきました。実は2017年の年末に一度このペアで観ていたゴッホ。私の怪しい記憶ではゴッホ兄弟の手紙を通した心の交流中心と記憶されていたのですが、改めて観てみると作品のタイトル通りヴィンセント中心のお話だなぁと思いました。元々自己肯定感の低いヴィンセントがだんだんと狂気に囚われていくのを見ているのも辛いけど、そんな兄の姿を見ながら何もできないテオの心情も思うとつらい。ヴィンセントは「すべてが良い」と言った直後の銃声がつらい。ギョンスさんのヴィンセントは純朴なようで、内面にかなり鬱屈した闇を抱えたヴィンセント。ヴィンセントが「自分は犬だ」と歌うナンバーのギョンスさんの自嘲の表情が脳裏を離れません。テオ役以外に父親やアントン先生、ゴーギャンを演じるユドクさんは役ごとに纏う雰囲気が全然違って凄い。特に兄弟の父親役の厳格な雰囲気とどこか胡乱な目でヴィンセントを見るゴーギャン役が良かったです。このお二人でしかこの作品は観ていないので、他の俳優さんで観たらまた違った雰囲気ならまた違うペアでも観てみたいです。しかし、この公演、めちゃくちゃチケットが安かったんだけどちゃんと採算が取れているのか、ちゃんと俳優さんとかスタッフさんの懐にお金が行き渡っているのかが不安になってしまう...。
     
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  • 11/18 [M] 더 데빌 (ザ・デビル)
     2017年の再演を観て撃沈した『ザ・デビル』。今回初演でグレッチェン役で出演したチャ・ジヨンさんがXのブラックとホワイト両役で出演すると聞き、俄然観に行く気になってリベンジすることに。まあ、やっぱりめっちゃかっこいいですよね、チャ・ジヨン様ブラック。姐さん誰よりも男前だしね!久しぶりに観ることができたヒョンギュンさんのホワイトも良かったんだけど、ホワイトはなにせ劇中でどんどん闇に呑まれていくジョンとグレッチェンを見守りながらも無力、無力〜って感じなのでなんか寂しい。やっぱり役としてブラックが美味しいんだよなぁ。そしてあんな妖しい魅力のジヨンブラックに誘惑されたら闇堕ちしちゃうよね。(←)ジョン役のジフさんもグレッチェン役のイェウンさんも良かった。相変わらずストーリーも聞き取りもさっぱりだったのですが、こういうものだと割り切れたのか今回は割と純粋に楽しめました。相変わらず音楽はめっちゃくちゃかっこいいのでOST欲しい。
     
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  • 11/24 [M] 狂炎ソナタ
     1公演限定で東京でミュージカル『狂炎ソナタ』(광염 소나타) を韓国オリジナルキャストで観れるということで、せっかくの機会なので観に行ってきました。うっかりキャストボードの写真を撮るのを忘れてしまったのですが、キャストはパク・ハングンさんがJ、キム・ジョチョルさんがS、イ・ソングンさんがKでハングンさんが1公演限定のスペシャルキャストでした。結論から言うとかなり好きなタイプの作品。ピアノを主旋律とした音楽も好きです。ちょっとしばらくは難しいかもしれないですが、韓国で再演されたらまた是非観に行きたいです。ギョンスさん、またS役演ってくれないかなぁ...。

2018年累計:108回(75演目)


 11月は観劇本数が少な目でした(当社比)