Sparks inside of me

劇場に行くためにどこでもドアが欲しいミュージカルオタクの観劇記録と観るためのあれこれ

【観劇記録】2019年上期観劇まとめ(3月〜4月)

Theatre-Going 2019 March to April

 2019年の上期に観劇した作品についての個人的な記録を兼ねたまとめ記事その2、3月~4月分です。個別のレポを書いた作品はそちらへのリンクを、個別レポを書いていないものは一部簡単に感想も書いています。3月後半以降に個別レポを書くのをサボっていたことがバレバレに...。



March - 3月

ミュージカル『パガニーニ』(파가니니) @ Sejong Culture and Arts Center, Seoul《2019.3.9マチネ》

ミュージカル『アランガ』(아랑가) @ TOM Theatre, Seoul《2019.3.9ソワレ》

ミュージカル『アランガ』(아랑가) @ TOM Theatre, Seoul《2019.3.10マチネ》

ミュージカル『パガニーニ』(파가니니) @ Sejong Culture and Arts Center, Seoul《2019.3.16マチネ》

ミュージカル『アランガ』(아랑가) @ TOM Theatre, Seoul《2019.3.16ソワレ》

コンサート『ミュージカル俳優 ユン・ヒョンリョルの「同行」』(뮤지컬배우 윤형혈의 [동행]) @ Olympic Park, Seoul《2019.3.30ソワレ》

 とても久しぶりに開催されたヒョンリョルさん主催のチャリティ・コンサートの『同行』。前回開催の2015年は「行きたいな」と思っているうちにチケットがなくなっていたので『同行』は初参加。土曜日と日曜日の連日開催だったのですが、私は初日の土曜日でイ・チュンジュさんがゲスト参加した回に参加。オープニングナンバーはヒョンリョルさんが大学で教えているミュージカル専攻の大学生のみなさまをバックコーラスに従えて、映画『グレーテスト・ショーマン』の「Greatest Show」を。かなり盛り上がるナンバーから始まったコンサートは、全体的にかなりテンションが高く保たれたまま進行しました。いつもコンサートで歌っている曲はあらかた封印して初めて歌うのを聞く曲をいっぱい歌ってくれてたのがうれしかったです。そこそこ尺のあるコンサートで「踊ってエスメラルダ」を聞かなかったの初めてかも。ミュージカルナンバー以外にもQueenメドレーとか、Lady GagaにDefying Gravityなどの女子の曲も。久しぶりにヒョンリョルさんの歌声を聞いて思ったのはやっぱり大劇場の人だなぁということ。実に7ヶ月ぶりに元気そうで楽しそうな姿を見れてなんか安心しました。

ミュージカル『アランガ』(아랑가) @ TOM Theatre, Seoul《2019.3.31マチネ》

f:id:theatregoersatoko:20200102170624j:plain

 蓋鹵:パク・ユドクさん
 阿娘:チェ・ヨヌさん
 都彌:キム・ジチョルさん
 道琳:キム・テハンさん
 サハン:イム・ギュヒョンさん
 導唱:パク・イネさん

ミュージカル『パガニーニ』(파가니니) @ Sejong Culture and Arts Center, Seoul《2019.3.31ソワレ》

2019年累計観劇回数:21回(10演目)


April - 4月

演劇『悪い磁石』(나쁜 자석, Our Bad Magnet) @ Daehakro Art One Theater, Seoul《2019.4.6マチネ》

ミュージカル『アランガ』(아랑가) @ TOM Theatre, Seoul 《2019.4.6ソワレ》

f:id:theatregoersatoko:20200102165500j:plain

 蓋鹵(ケロ):カン・ピルソクさん
 阿娘(アラン):チェ・ヨヌさん
 都彌(トミ):キム・ジチョルさん
 道琳(トリム):ユン・ソクウォンさん
 サハン:ユ・ドンフンさん
 導唱:パク・イネさん

 このキャストの組み合わせでの千秋楽。再演アランガではピルソクさんの蓋鹵王の役作りから受ける印象がどんどん変わり続けていたのですが、この日マッコンにして初めて初演の時に感じたアランへの執着のような愛を感じた回でした。ソク様の蓋鹵に限って言うと再演より初演の方が好きだったのでそのことが一番印象に残っています。

演劇『悪い磁石』(나쁜 자석, Our Bad Magnet) @ Daehakro Art One Theater, Seoul《2019.4.7マチネ》

ミュージカル『アランガ』(아랑가) @ TOM Theatre, Seoul 《2019.4.7ソワレ》

f:id:theatregoersatoko:20200102165543j:plain

 蓋鹵(ケロ):パク・ユドクさん
 阿娘(アラン):パク・ランジュさん
 都彌(トミ):アン・ジェヨンさん
 道琳(トリム):キム・テハンさん
 サハン:イム・ギュヒョンさん
 導唱:チョン・ジヘさん

 再演アランガの大千秋楽。念願の久しぶりのユドク蓋鹵とジェヨン都彌の組み合わせ。やっぱりこの主従は友達のような信頼関係がどんどんと拗れていくのが見ていて辛いのですが好きです。ランジュさんのアランはかなり久しぶりだったのですが、お転婆で可愛らしい印象の前半部分と凛と背筋が伸ばし、将軍の妻としての最期の覚悟を決める印象の対比がとても良かったです。アランガは胸が詰まる悲劇の物語ですが、千秋楽の挨拶で

 ユドクさん 「公演は何回目でしたっけ?」
       (横に立っているジェヨンさんを見る)
 ジェヨンさん「そうですね...」
       (上を向いて考えこむ)
 ユドクさん (観客側に向き直る)
       「とてもたくさん公演をしました」
       (とてもいい声と笑顔で「ハッハッハ!」と笑う)

というとてもゆるい会話をしているのを見てとても癒されました。(←)

ミュージカル『ザ・フィクション』(더 픽션) @ TOM Theatre, Seoul《2019.4.27 17時公演》

ミュージカル『ザ・キャッスル』(더 캐슬) @ Yes24 Stage 1, Seoul《2019.4.27ソワレ》

f:id:theatregoersatoko:20200102170729j:plain

 ホームズ:チェ・ジェウンさん
 ベンジャミン:キム・ギョンスさん
 キャリー:キム・リョウォンさん
 トニー:ペク・スンリョルさん

 友達から色々とわりと散々な評価を聞いていて、逆にどれだけ酷いのか気になっていたこの作品。個人的な感想としては「思っていたより全然面白かった」です。ドールハウスのようなセットの仕掛けが印象的。実はこの日の観劇が初ジェウンさん。ジェウンさんのホームズは紳士的で所作が綺麗でとても素敵でした。(猟奇的な連続殺人犯ですが…)キャリーを演じていたリョウォンさんは『オーディナリー・デイズ』以来だったのですが、前回観た役柄とあまりに違いすぎて本当に同じ人なのか思わずplayDBで調べてしまうくらい別人でびっくり。ギョンスさんのベンジャミンはナチュラルに色気を振りまくので色々危険。思っていたより全然面白かったですが、ヘンリー・ハワード・ホームズの話を善と悪との戦いの話にするのはかなり無理筋かも、とは思います。

演劇『報道指針』(보도지침) @ TOM Theatre, Seoul《2019.4.28マチネ》

ミュージカル『あの日々』(그 날들) @ Blue Square, Seoul《2019.4.28ソワレ》

f:id:theatregoersatoko:20200102170810j:plain

 ジョンハク:チェ・ジェウンさん
 ムヨン:オン・ジュワンさん
 彼女:ジェイミンさん
 運営官:イ・ジョンヨルさん
 ソング:パク・ジョンピョさん
 デシク:チェ・ジホさん
 司書:イ・ジニさん
 ハナ:イ・アジンさん
 スジ:イ・ユジンさん

 初ジェウンさんからの二日連続のジェウンさん。ジェウンさんのジョンハクは真面目な堅物と見せかけて色々と可愛くて卑怯でした。(←)この日の回で楽しみだったことの一つはジョンヨルさんとアジンちゃんの親娘共演。目とか顔の輪郭の雰囲気とか、やっぱりどことなくお二人は似ていて勝手にほっこりしていました。ジュワンさんのムヨンもとても良かった!

ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』(Fiddler on the Roof) @ Playhouse Theatre, London《2019.4.30マチネ》

f:id:theatregoersatoko:20200102153006j:plain

 セットと客席の組み方がとても面白かったプロダクション。劇場の一階の客席をうねるように配置されたアナテフカの街の大通りは観客をアナテフカの住人気分にさせてくれて、あの胸に残るラストをより印象的に。テヴィエ役のアンディ・ニイマンさんが口ではああだこうだ言いながらも娘たちの幸せを願って止まない愛情溢れるお父さんでめっちゃ泣かされました。

ミュージカル『Come From Away』@ Phoenix Theatre, London《2019.4.30ソワレ》

f:id:theatregoersatoko:20200102153051j:plain

 世界を震撼させた911のテロがあった日、カナダのニューファウンドランドの地方空港で起きた実話をもとにしたミュージカル。様々な椅子を組み替えて様々な場面を表現するシンプルなセット、いかにも普通のおじさん、おばさんっぽい俳優陣。一見とても地味だけど、テンポよく展開する物語にグイグイと引き込まれました。特に印象に残ったのはレイチェル・タッカーさんが演じたアメリカン航空初の女性パイロットの物語。先駆者だった彼女がこの事件の現場に居合わせたのも巡り合わせの妙を感じずにいられない。

2019年累計観劇回数:31回(17演目)