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劇場に行くためにどこでもドアが欲しいミュージカルオタクの観劇記録と観るためのあれこれ

【観劇レポ】演劇『悪い磁石』(나쁜 자석, Our Bad Magnet) @ Daehakro Art One Theater, Seoul《2019.4.6マチネ, 2019.4.7マチネ》

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 『悪い磁石』(나쁜 자석, Our Bad Magnet) はミュージカルではなくストレートプレイということで少し敬遠していたのですが、色んな方々から「絶対satokoさん好きなやつだよ!」と言われ続けていた作品。「それだけみんなが言うなら観てみようか」と重かった腰を上げて観劇したところ、はい、みなさまがおっしゃった通り実際私がすごく好きなタイプの作品でした。ちょうど全キャストを入れ替わりで観れる連日の日程で観劇したのですが、私が観劇したキャストのみなさまと組み合わせは下記の通り、

  1. [2019.4.6 マチネ]
     フレイザー (Fraser):ホン・スンアンさん
     ゴードン (Gordon):シン・ジェボムさん
     ポール (Paul):シン・ジニョクさん
     アラン (Alan):イム・ジュニョクさん
  2. [2019.4.7 マチネ]
     フレイザー (Fraser):キム・パダさん
     ゴードン (Gordon):カン・チャンさん
     ポール (Paul):イ・ギヒョンさん
     アラン (Alan):カン・スンホさん

でした。

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【観劇レポ】ミュージカル『ナンソル』(난설, Nanseol) @ KONTENZ GROUND, Seoul《2019.8.11-8.25》

 去る2019年8月25日にソウル大学路のコンテンツ・グラウンドにおける初演の千秋楽を迎えた李氏朝鮮時代の詩人、許蘭雪軒1を題材にした韓国創作ミュージカル『ナンソル』(난설, Nanseol) 。先月初めてこの作品を観て、すっかりその世界観に魅せられたことは前回の観劇レポ記事でも書いた通り。台詞や歌詞の内容があまり理解できていなくても心奪われた『ナンソル』ですが、とある方々の協力によってあらかたの台詞、歌詞の内容が理解できている状態で観劇した前楽と千秋楽はひとつひとつの台詞や歌詞、沈黙の演技も胸に刺さり。久しぶりにムクムクと「書きたい!」という要求が湧き上がってきており、今この記事を書いています。私が『ナンソル』を観ることができたのは全部で4回。前回レポートを書いた初回以降の観劇日時とキャストのみなさまは

  1. [2019.8.11 マチネ]
     許楚姫(ホ・チョフィ):ハ・ヒョンジさん
     李達(イ・ダル):アン・ジェヨンさん
     許筠(ホ・ギュン):ペク・ギボムさん
  2. [2019.8.25 マチネ]
     許楚姫(ホ・チョフィ):チョン・インジさん
     李達(イ・ダル):アン・ジェヨンさん
     許筠(ホ・ギュン):ペク・ギボムさん
  3. [2019.8.25 ソワレ]
     許楚姫(ホ・チョフィ):ハ・ヒョンジさん
     李達(イ・ダル):アン・ジェヨンさん
     許筠(ホ・ギュン):ペク・ギボムさん

でした。


  1. 日本語読みはきょ・らんせつけん、韓国語読みはホ・ナンソロン(허난설헌)。許蘭雪(ホ・ナンソル)、蘭雪(ナンソル)と表記されることも。蘭雪軒は号(別名、ペンネーム)で本名は許楚姫。
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【観劇レポ】ミュージカル『スモーク』(SMOKE) @ Asakusa Kyugeki, Tokyo《2019.8.2-8.9》

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 去年(2018年)に韓国で初めて観て好きになり、同年の日本初演もとてもよかったミュージカル『スモーク』(SMOKE)。東京でその短い生を終えた韓国の詩人李箱(イサン)の詩と人生に着想を得たこの作品は、今年の6月にも池袋の東京芸術劇場でキャストを一新した公演が行われましたが、翌月7月末から日本初演が上演された浅草九劇で初演キャスト5名に新キャスト2名が加わった公演がスタート。さらに初演では《超》を演じた日野さん、《海》を演じた大山さんは初演でそれぞれが演じた役はもちろん、お互いの役を入れ替えた公演も行われるとのこと。「これは観なくては!」ということで再び浅草を訪れて観劇してきました。2019年の九劇版『スモーク』の私の観劇日程、キャストのみなさまは下記のとおり。

  1. [2019.8.2 ソワレ]
     超(チョ):木暮真一郎さん
     海(ヘ)日野真一郎さん
     紅(ホン)池田有希子さん
  2. [2019.8.4 ソワレ]
     大山真志さん
     :木内健人さん
     高垣彩陽さん
  3. [2019.8.9 ソワレ]
     大山真志さん
     日野真一郎さん
     池田有希子さん

 ちなみに去年の観劇レポはこちら。初回観劇のレポには作品の概要やあらすじ、ミュージカルの物語の元になった詩人イサンとその作品についてもご紹介していますので、興味がある方はご参照ください。

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【観劇記録】2019年上期観劇まとめ(1月〜2月)

Theatre-Going 2019 January to February

 2019年の上期に観劇した作品についての個人的な記録を兼ねたまとめ記事その1、1月~2月分です。個別のレポを書いた作品はそちらへのリンクを、個別レポを書いていないものは簡単に感想も書いています。

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【観劇レポ】ミュージカル『ナンソル』(난설, Nanseol) @ KONTENZ GROUND, Seoul《2019.7.27ソワレ》

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 韓国語でミュージカルを観ていると、言葉がわからなくても作品から感じ取れる空気や情緒にどうしようもなく惹かれることがあります。2019年7月最後の週末に初めて観たミュージカル『ナンソル』(난설, Nanseol) はまさにそんな作品でした。初めて訪れたコンテンツ・グラウンド。この劇場から水墨画で描かれたような許蘭雪軒1の世界に誘ってくれた俳優のみなさまは以下の方々でした。

 許楚姫(ホ・チョフィ):チョン・インジさん
 李達(イ・ダル):アン・ジェヨンさん
 許筠(ホ・ギュン):ユ・ヒョンソクさん


  1. 日本語読みはきょ・らんせつけん、韓国語読みはホ・ナンソロン(허난설헌)。許蘭雪(ホ・ナンソル)、蘭雪(ナンソル)と表記されることも。

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【観劇レポ】ミュージカル『オリヴァー・ツイスト』@ Tokyo Metropolitan Theatre, Tokyo《2019.7.12ソワレ, 2019.7.14ソワレ》

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 2017年の夏と秋を捧げたミュージカル『ビリー・エリオット』の日本初演。そんなビリーでタイトルロールを務めた未来和樹さんと山城力さんがダブルキャストでまたしても主演を演じると聞き、ミュージカル『オリヴァー・ツイスト』(Oliver Twist) を観劇してきました。イギリスを代表する文豪チャールズ・ディケンズの同名の小説を元にしたミュージカルとしては1960年にロンドンで初演された『オリバー!』(Oliver!) が有名ですが、本作はアークインターナショナルさん主催の日本のクリエイティブ陣によって製作されたオリジナル・ミュージカル。今回の東京芸術劇場プレイハウスで行われた全6回の公演は本作の初演になります。ポスターにも顔写真が掲載されているプリンシパルキャストのみなさまは下記の通り。

 オリヴァー・ツイスト:未来和樹さん、山城力さん
 フェイギン:福井貴一さん
 ドジャー:神田恭兵さん
 ナンシー瑞季さん
 ビル・サイクス:川原一馬さん
 ブラウンロー伯爵姜暢雄さん

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【コラム】私の韓国ミュージカル推し9(+1)紹介《2019年上期版》

 韓国ミュージカルの推し9画像作成が私のツイッターのタイムラインで最初に流行ったのが2017年の9月。それから2年近く経ち、「だいぶみんなの推し事情も変わったよね」ということで推し9のアップデート版作成が少し前にプチ流行。ということでそのブームに若干遅れながらも私もアップデート版を作ってみました。

 はい、ここで想定問答集を書いてみましょう。

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