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劇場に行くためにどこでもドアが欲しいミュージカルオタクの観劇記録と観るためのあれこれ

【観劇レポ】ミュージカル『蜘蛛女のキス』(Kiss of the Spider Woman) @ Tokyo Metropolitan Theatre, Tokyo《2021.12.4マチネ》

ミュージカル『蜘蛛女のキス』(Kiss of the Spider Woman) @ Tokyo Metropolitan Theatre, Tokyo《2021.12.4マチネ》

 気がつけば2021年もあっという間に師走です。どうにもこうにもしばらく国外観劇遠征はできそうにないので、それならば以前は優先順位の関係から観劇枠の捻出が難しかった「有名だけど観たことがない大劇場の翻訳ミュージカル作品」を積極的に観てみようとモードを切り替えて取ってみたチケットの一枚がミュージカル『蜘蛛女のキス』(Kiss of the Spider Woman)のチケット。私が観劇した回のキャストのみなさまは以下の方々でした。

 モリー石丸幹二さん
 蜘蛛女/オーロラ安蘭けいさん
 バレンティン相葉裕樹さん
 所長鶴見辰吾さん
 モリーナの母香寿たつきさん
 マルタ:小南満佑子さん
 マルコス(看守):間宮啓行さん
 エステバン(看守)櫻井章喜さん
 囚人、オーロラの男たち、他
  藤浦功一さん、佐々木誠さん、
  俵和也さん、伊藤広洋さん、
  半澤昇さん、当銀大輔さん、
  荒木啓佑さん、矢内康洋さん、
  橋田康さん

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【観劇レポ】ミュージカル『オリバー!』(Oliver!) @ Tokyu Theatre Orb, Tokyo《2021.10.16-2021.10.31》

ミュージカル『オリバー!』

 2020年のミュージカル『ビリー・エリオット』再演に出演していたキャストのみなさんが多数出演することを知り、観るのを楽しみにしていたミュージカル『オリバー!』(Oliver!) 。同じ動機で観に行くことを決めた観劇仲間とも相談し、「よし、この日程ならフェイギンとナンシーのダブルキャストの両方が観れるし、ビリーファミリーも全員コンプできる!」と計画を練りに練って2公演を厳選してチケットを取っていたのですが、そんな中で突如発表された配役変更。当初フェイギンのギャングのキャプテン役に配役されており、『ビリー・エリオット』ではマイケル役を演じていた佐野航太郎くんが主人公オリバーの兄貴分のドジャー役に急遽配役変更されることに。「このままだとビリーファミリーで航太郎くんだけ観れなくなっちゃう!」となり、追加で買ったチケット。後一枚足せばオリバー役は全員観れるという状態に。ダメ押しでそれぞれ4人ずつキャスティングされているオリバー、ドジャーの回を観劇するとスタンプを押してもらえるスタンプラリーでオリバーかドジャーのどちらかのスタンプをコンプしたら非売品のスタッフジャンパーが貰えるというキャンペーンが。作品の不思議な中毒性も後押しし、まんまとキャンペーンに乗せられてリピーターチケット販売カウンターに並ぶことになったのでした。

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【観劇レポ】ミュージカル『伝説のリトルバスケ団』(Interpark配信 / Welcome K-Stage)《2021.6.21, 2021.9.24》


Welcome K-Stage『伝説のリトルバスケ団』トレーラー
 

 私が全方位にゴリ推ししたい韓国創作ミュージカルナンバーワンに挙げている『伝説のリトルバスケ団』(전설의 리틀 농구단, 以下、バスケ団)。去年2020年にVLIVEおよびNAVER TVで無料で公演が生中継された時も狂喜乱舞していましたが、今年は6月にインターパークの有料動画配信、さらに9月には韓国観光公社主催のウェルカム大学路、Welcome K-Stageで日中英の3ヶ国語の字幕付きでなんと無料配信されるという大盤振る舞い。大好きな作品の理解を深め、まだ未見の方々に広めるこれとないチャンスということでツイッターで熱苦しいダイマを展開しながら配信の日を楽しみにしていました。今年の有料配信、無料配信はどちらも同じ2020年公演時の映像が使われており、2020年の生中継配信とは主人公以外はキャスト違い。キャストのみなさまは以下の方々でした。

 ジョンウ:ユ・スンヒョンさん
 スヒョン:イム・ジンソプさん
 サンテキム・スンヨンさん
 スンウ:ク・ジュンモさん
 ダイン:クァク・ダインさん
 ジフン:キム・チャンさん

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【観劇レポ】コンサート『ジーザス・クライスト=スーパースター』(Jesus Christ Superstar) @ Tokyu Theatre Orb, Tokyo & Festival Hall, Osaka《2021.7.18-2021.8.1》(Part 2)

ジーザス・クライスト=スーパースター In Concert

 アンドリュー・ロイド・ウェバー卿とティム・ライス卿が半世紀も前に世に生み出した作品ながらもそのロックな内容と音楽が色褪せることがないジーザス・クライスト=スーパースター』(Jesus Christ Superstar, 以下JCS)。極上のハードロックとプロダクションによって異なる様々な物語の解釈と演出が楽しめるこのミュージカルは私の中で間違いなく一位二位を争う大好きな作品です。そんなJCSの物語を国内外の豪華キャストを集め、しかもオリジナルの英語歌詞で演じてくれるコンサートは私にとっては夢のような舞台。というわけで2021年版『JCS』in コンサートの観劇レポの後半部分です。コンサートのバンドメンバーのみなさまは

 指揮者:大釜宏之さん
 リード1:近藤淳さん/川崎敦史さん
 トランペット田中充さん/田沼慶紀さん
 ホルン:栁谷信さん/幸喜いずみさん
 ドラム:小野裕市さん
 パーカッション:土屋吉弘さん
 ベース:安東章夫さん
 ギター:塚田剛さん/齋藤隆弘さん、望月清文さん
 キーボード:栗山梢さん、金子浩介さん、飯田緑子さん/宮﨑誠さん
 マニピュレーター:古賀敬一郎さん

でした。


  1. フルート、クラリネット、サックスの3つの木管。一人でこれだけの楽器ができるの凄い。

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【観劇レポ】コンサート『ジーザス・クライスト=スーパースター』(Jesus Christ Superstar) @ Tokyu Theatre Orb, Tokyo & Festival Hall, Osaka《2021.7.18-2021.8.1》(Part 1)

ジーザス・クライスト=スーパースター In Concert

 某祭典をそっちのけて私が今年一番楽しみにしていたJCS祭りが素晴らしいグランド・フィナーレを迎えて終わりました。シドニーマンチェスターアムステルダムに弾丸したり、韓国で地方公演も含めて16回も観たりととこの作品に関してはよくわからない行動力を発揮してきた私。公演のために世界中から14日間の隔離期間を経て日本に集まってきてくれた豪華出演陣のみなさま。これだけのメンバーが集まることやこのご時世に日本に来ていただいて舞台に立っていただけるのに私が観に行かずにいられるわけがなく。というわけで前置きが長くなりましたが2021年のミュージカルジーザス・クライスト=スーパースター』(Jesus Christ Superstar, 以下JCS) in コンサート公演を東急シアターオーブで3回、大阪フェスティバル・ホールで3回観てまいりました。歌ウマさんしかいなくて手を合わせて拝みたくなるキャストのみなさまは

 ジーザス:マイケル・K・リーさん
 ユダ:ラミン・カリムルーさん
 マリア:セリンダ・シューンマッカーさん
 ヘロデ藤岡正明さん
 カヤパ宮原浩暢さん
 ペテロ:テリー・リアンさん
 ピラト:ロベール・マリアンさん
 シモン柿澤勇人さん
 アンナス:アーロン・ウォルポールさん
 アンサンブル
   福田えりさん、
   湊陽奈さん、
   則松亜海さん、
   鈴木さあやさん、
   高橋莉瑚さん、
   ジャラン・ミューズさん、
   大音智海さん、
   大塚たかしさん、
   仙名立宗さん、
   染谷洸太さん

でした。

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【コラム】『韓国創作ミュージカルガイド』紹介作品の楽曲《日本未上陸ミュージカル編》

【コラム】『韓国創作ミュージカルガイド』紹介作品の楽曲《日本未上陸ミュージカル編》

 海外へ飛び立つことができず、行き場を失っていた観劇熱を発散するために制作した韓ミュ本の『韓国創作ミュージカルガイド』。いきなり宣伝になってしまいますが、電子書籍版も頒布開始いたしました。

 この記事では本では十分に表現しきれなかった紹介作品の楽曲の素晴らしさを体感してもらうために「日本未上陸ミュージカル」編で紹介した作品の楽曲の動画をピックアップしています。ぜひ本の補完コンテンツとして活用していただければ幸いです!紹介している俳優さんたちの名前は敬称略にて失礼いたします。動画撮影時から改名している俳優さんは当時の名前をカッコ書きで書いています。「日本上陸済ミュージカル」編の対応記事は下記のリンクからどうぞ。

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【コラム】『韓国創作ミュージカルガイド』紹介作品の楽曲《日本上陸済ミュージカル編》

【コラム】『韓国創作ミュージカルガイド』紹介作品の楽曲《日本上陸済ミュージカル編》

 以前のペースよりはだいぶスローダウンしながらも観劇を続けていながら、しばらくブログの更新をさぼっていた私。少し言い訳めいていますが、その理由の一つとしてこんな韓国創作ミュージカルに関するオタク本を作っていました。名前はひねりも何もなく、『韓国創作ミュージカルガイド』。

 ツイッターで宣伝した後にブログでも宣伝記事を書いて色んな人に読んでもらおうとのんびり構えていたのですが、うれしい悲鳴で想定外に早く予定部数が頒布完了。現在電子版作成のために諸々調査中でございます。1紙媒体版も希望が多ければ再販を検討したいと思っています。

 たくさんの人に本を手にとっていただいてとてもうれしい反面、とある一つのジレンマが強く頭をもたげるようになりました。それは紹介作品の物語や構成はともかく、作品の楽曲の素晴らしさや雰囲気は文章だけでは到底表現しきれないということ。こればかりは実際に聞いてもらうのが早いです。ですが、それは本という媒体だとできない。でもブログなら韓ミュ界のみなさまが太っ腹にもたくさん用意してくれているプロモーション用動画をご紹介することができます。

 前置きが長くなりましたが、この記事では本では十分に表現しきれなかった紹介作品の楽曲の素晴らしさを体感してもらいたいと思っています。まずは「日本上陸済ミュージカル」編で紹介した作品の楽曲の動画をピックアップ。ぜひ本の補完コンテンツとして活用していただければ幸いです。スピード重視で記事を作ったので短い作品紹介が別記事で書いた内容をほぼそのまま流用している手抜き仕様なのはご容赦くださいませ。また、紹介している俳優さんたちの名前は敬称略にて失礼いたします。(動画撮影時から改名している俳優さんは当時の名前をカッコ書きで書いています。)


  1. 電子版、完成しました。

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